「バラは一日で咲かない!」
S.テレーズ・ガニエは、いつも元気良く、ニコニコしながら学校の中を闊歩していた。
彼女は、バラの花がことのほか大好きで、当時はやっていた「バラが咲いた、バラが咲いた、真っ赤なバラが・・・」の歌も大好きで、よく口ずさんでいた。
日中は子どもたちに英語を教え、夜は、父兄たちに、英語と宗教を教えるという熱血先生でもあった。
子どもたちからも、父兄からも、先生達からも慕われていた。
ある日、若い先生が、彼女に悩みを打ち明けて、助言を求めた。
それは、「自分の教師としての力量に限界を感じ、クラスの子どもたちが勉強の面でも、精神的な面でも思うように伸びない。とてもあせっている」というものでした。
それは、「自分の教師としての力量に限界を感じ、クラスの子どもたちが勉強の面でも、精神的な面でも思うように伸びない。とてもあせっている」というものでした。
彼女は、その先生の顔を見て、ニコッとほほえみ、ひとことだけ言った。
「先生! バラは一日では咲きませんよ」。
以後、その若い先生は、この言葉を座右の銘とし、自信を取り戻して教職に励んだということです。