「求めなさい。そうすれば与えられる。
探しなさい。そうすれば見つかる。
門をたたきなさい。そうすれば開かれる。」マタイ7章7節
「求めなさい」
初めて神に祈って、祈りがかなえられた体験をしたのは高校生の時だった。通っていたミッションスクールの宗教の時間に、シスターが言われた一言がきっかけだった。
「信じてお祈りすると、その祈りは聞き入れられますよ。」
それじゃあ試してみようと、駄目でもともとで、全然勉強していなかった一番にがてな数学の試験がうまくいきますようにと祈ってみた。大真面目に、真剣に、一生懸命に、嘘でもいいからやってみた。
「本当に神様がいるなら、私のこんなおかしなお祈りでも聞き入れてくださるでしょう。」
結果は素晴らしいものだった。「これは奇跡だ!」と思った。私が求めたことは、数学の試験がうまくいくことだった。でも、与えられたものはそれだけではなく、神は現存するという確信だった。
洗礼を受けて、本当の自分の道を歩みたいと思っていた頃、一人の神父様がこんなことを言われた。「本当に神様を信じて自分の求めているものを願っていますか。私たち一人一人を一番に思ってくださる神様の御業に信頼していますか。」
これを聞いていた私と仲間たちは、この時から自分の祈りを見直し、もっと信頼して祈ることにした。
まず、神様に願いと思いを打ち明けた(求めた)。すると示された(与えられた)。次に、示されたものがどこにどのようにあるのか探した。すると見つけた。 勇気をもって、その門をたたいてみた。すると開かれた。その先には、それぞれの道が伸びていた。ひとりは結婚、ひとりは観想修道会、ひとりは活動修道会へ の道。それぞれ自分の求めていた道や神様から示されたと確信する道を見つけることができた。
今も、日々の生活の中で、時々自分を振り返ってみる。私は「それ」を心から求めているのだろうか。本当に探そうとしているのだろうか。門をたたく気があるのだろうか。
神様を信じて、求めよう。そうすれば、神様の御旨のままに与えられるだろう。
神様を信じて、探そう。そうすれば、神様の御旨が見つかるだろう。
神様を信じて、たたこう。そうすれば、神様の御旨へと導かれるだろう。
神様のなさることはいつも素晴らしい!